以下、便宜的にルーピーズ(注1)の発言を赤で、知事を弁護する側の論を青で示します。また、重要な事実やテーマは、適 宜太字色付きで強調されます。それから、間違いとか見つけた方は、コメント欄に指摘を残してください。それから(注No)とあるものは、このページの末尾に脚注を示しています。
基本的にルーピーどもは、ネットで噂されていた通りに、責任をそのまんま東知事 と宮崎県におっかぶせようとしてくる。その際の立論の①が
①宮崎県の初動に問題があった、
です。そしてそのために持ち出す論拠が、
1.Q 9 日に発生したのを見逃して20日まで放置してた。この間にどれだけウイルス撒き散らしたことか・・・
と来るのが最も単純な例。上の論に対しては、
1.A これはマニュアルどおりの経過観察。
となる。つまり、9日から20日までの間、期間的には10日も放置したように見 えるが、これは口蹄疫であるか否かを確認するために必要とマニュアルに定められた期間である(と述べていた)。おそらくそのマニュアルは、http://www.sat.affrc.go.jp/joseki/Houki/KADENHO/FMD_boeki_SISIN.htm#2-3-(2):(2) と殺の指示及び評価_のことなのでしょうか?詳細は現段階で必ずしも明確ではない(注2)。
また経過の詳細は以下のとおり。
平成22年4月9日(金曜)、 開業獣医師 から宮崎家畜保健衛生所に、口腔内にび爛(軽度な潰瘍)のある牛がいるため、病性鑑定の依頼があった。
同日、宮崎家畜保健衛生所の家畜防疫員(獣医師)が当該農場の立入検査を実施したところ、症状がある牛が1頭のみで、現時点では 感染力が強いといわれている口蹄疫とは考えにくいため、経過観察とした。
4 月16日(金曜)夕方、同じ症状の牛がみられるという報告があり、17日(土曜)、再度、立入検査を 実施したところ、別の2頭に同様の症状があることを確認。同日、病性鑑定を開始。
4月19日(月曜)午前、イバラキ病等の類似疾病について、全て陰性を確認。
こ のため、口蹄疫も疑われるので、同日20時00分、検査材料を動物衛生研究所海外病部(東京都小平市)に送付した。
4月20日(火曜)早朝、農林水産省からPCR検査(遺伝子検査)で陽性と の連絡。
なお、当該農場については、感染が疑われるとの報告があった時点から飼養牛の移動を自粛している。
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html
基本的に、口蹄疫はそう頻々と罹る病気ではない(参考として注2)ので、それ以外の可能性をすべて 探って、そうでない場合に最終的に口蹄疫としての判断をする。ゆえに流れをまとめると、
4/9 糜爛症状のある牛が発見される(病気は何だか分 からない)。
一頭だけだから、経過を見ることに。
4/16 他にも同症状の牛二頭発見(この段階でイバラキ病を疑う)。
4/19 イバラキ病陰 性反能(要するに違ったと)。この段階で口蹄疫を疑う。
4/20 早朝、PCR 検査で陽性⇒口蹄疫確定。
といった流れになっている。
そしてルーピーたちはこの 経過(4/9-4/19)を時間がかかりすぎた、と突いてくるから、それを上記根拠を元に突き崩すこと(それにしても、いきなり最初か ら口蹄疫を疑ってかかれという人がいますが、結局それは後知恵です)。獣医は予言者ではありません。
------------------------------
次に突いてくるポイントは、上の主張のバリエーションで、ここまでの論点にかぶ せて、
2.Q 経過観察から口蹄疫 確定まで10日。口蹄疫と判明するまで、当該牧場からの移動は禁じたが、近隣牧場は野放し。これで感染が広がった。国にできることは何もなかった。知らされていなかったんだから。口蹄疫と分かったら、即座に対策本部を立ち上げた。
それに対する反論は、意外とあっさ りしてて、
2.A それで、まともな対応してれば豚への感染は無かったな。感染拡大の責任は100%国にある。はい論破。なんか言ってみ。
となるw
ここでは、あまり突っ込む必要のない論点が二つと重要な論点がひとつあ ります。あまり突っ込む必要のない論点は、「国にできることはなにもなかった」「知らされていなかっ た」と「即座に対策本部を立ち上げた」の三つで、前二者は、真っ赤なウソ。一番最後の対策本部云々は立ち上げただけwって話はいまでは周知の事実。ルーピーはとにかく、ディス・インフォメーションで相手の困惑・混乱を誘う物言いで撹乱します。要点以外の部分はばっさり切って論破するよう努めましょう。と、ここまでがあまり突っ込む必要のない 論点。
ここでいちばん重要な論点は、今回の口蹄疫の拡散は、(→ ここが超重要)豚への感染が避けられれば、このようなパンデミックにはならなかった、ということです。実際、自民党の農林部長の 宮腰さんも10年前、それがいちばん怖かった、のような話をしていた覚えがあります。
つまり、仮に4/9から4/20までの十日間、感染した牛が野放しになっていた としても、それ自体ではさほど深刻なものではなかった。なにより深刻なのは、豚に感染すると、ウイルスの感染力が3000倍に達すると 言われます。つまり、豚に感染する前だったら、牛だけの被害で容易く鎮火しえた。つまり豚への感染を防ぐことが何よりも重要なポイントだったのです。ところで、口蹄疫には潜伏期間がありま す。この潜伏期間は、「24時間から10日ぐらいまでで、それ以上のときもあります。平均的には、3-6 日です。cf:横浜市衛生研究所」とのことです。おそらく上の問いに答えている方は専門家の方なのでしょう。ただ、他にも豚での潜伏期間は10日前後という説もあり、詳細は不明で、これも現場で働いている獣医さん等のご意見が頂ければと思います(注3)。
では、豚の口蹄疫が確認されたのはいつか?それは、4/28の疑い事例10例目に 当たります。ここで整理しましょう。対策本部の設置が4/20、豚の擬似患蓄確認が4/28。この間8日。上の横浜衛生研究所の説明では1日~10日、平均3~6日とありますが、豚の場合の潜伏期間は短いのが普通であるようです。というのは、専門家氏の他の模範解答には、たとえば以下のような専門家氏とルーピーのやりとりがあって・・・
無理、4/20の時点で既 に豚に感染してる。
豚への感染が確認されたのは 4/28からだ。潜伏期間(数日)を考えれば、4/20時点最終チャンス。
潜伏期間のマックスは20 日程度。
それは牛の場合の比較的長い場合(牛でも平均6日程度)。豚は極端に短い。最短は1日で出る。
対処は難しかったのは判る が、初期だと皆が思っていたとき、実態は中期でしたって可能性。
それはない。4/20時点で豚への感染は防げた。
もう4月20日の時点でい くつかの農場では豚にも感染してたと思われる。いちばん最初の3月に発生したと思われる農場ですでに豚も感染してたし。
豚の潜伏期間を考えると無理がある。3月発生 は噂だけだな。
のように語っておられます。以上か ら豚の場合の潜伏期は、1.極端に短く、2.せいぜい数日、3.8~10 日の潜伏期間は無理がある。ということが窺われます。すると、結果的に最初の豚への感染が認められたのが4/28ですから、それから長 くて7日が潜伏期間だとすれば、それを差っ引くと、対策開始のタイムリミットは4/20前後、まさに専門家氏の言われているとおり「4/20時点最終チャンス」だったわけです。これ が、(4/20現在で)まともな対応してれば豚 への感染は無かったの論拠になるわけです。蛇足ながら、4/20以降の対策については、先にリンクを張った自民党本部での会見がソースになりますね。
ところで、私は獣医学の専門家でないので豚の口蹄疫の潜伏期間について詳細は知 りえません。豚の潜伏期間について明確なソースを提示しないことから、上の専門家氏の発言は無根拠であり、感染拡大は宮崎県の責任であると無理筋を押し通そうとする方がいます。でもね、それ以前に、国がとっととまともな対策取ってれば、こんな大惨事にならなかったでしょうが (怒!所轄大臣がのんびりカリブにバカンス行ってて言える筋合いじゃねえよ!5/16日現在でも、国道10号線を通る一般車両の消毒がされるようになったとは聞いていませんが、国道の管理責任者は国です。(注4)
--------------------------------
そして3番目の論点としては、公式には確認されたわけじゃないけど、3月末の時 点で実は豚に感染してたんじゃないの?という論点を持ち出してくるケースです。
これは、ちょうど直前で引いてきた、
3.Q.もう4月20日の時 点でいくつかの農場では豚にも感染してたと思われる。いちばん最初の3月に発生したと思われる農場ですでに豚も感染し てたし。
3.A.豚の潜伏期間を考えると無理がある。3月発生は噂だけだな。
の立論です。ところで、「3月に発生したと思われる農場ですでに豚も感染してた」とは何を表しているのか?おそらくは6例目の擬似患蓄発症例です。以下にそっくり そのまま引用します。
6例目の疑似患畜について
(1)確認場所
児湯郡都農町大 字水洗に所在する水牛・豚飼養農家
(水牛42頭、豚2頭)
当該農場は、直線距離にして1例目の農場から北西約600mに位置
(2)確認の経過
平成22年4月22日、1例目の飼料関係の疫学関連農場として、立入調査を実施。
調査の過程で、農場主からこれまでの臨床症状の聞き取りをもとに血液5検体を採取すると共に、別の検査で3月31日に採取していた検体、スワブ3検体と併せて計8検体を 動物衛生研究所 海外病研究施設(東京都小平市)に送付した。
4月23日夕刻、農林水産省からPCR検査(遺伝子検査)でス ワブ3検体中1検体(1頭分)で陽性との連絡を受け、疑似患畜と決定した。
というものです。
なにやら分かりづらいですね。まず押さえないといけないのは、豚への感染が3月に生じていたとの噂があった、ということです。ただこれはあくまでも噂で、公式の記録に残る豚への感染確定日は4/28です。専門家氏は例として以下のようなやり取りをしています。
4.Q.う~でも、3月末に はあの地域に口蹄疫ウィルスあったのが後日判明しているので。
4.A.現時点で証拠は何も 無い。4/9以降が公式データ。
あの地域に口蹄疫ウイルスがあっ た?たしかに上に見たように県の記録から「スワブ3検体」がどうのこうのとあります。また農水省の方でも6例目について次のような記述があります。
6例目 :http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100423.html
(1) 4月22日(木 曜日)14時、1例目の農場と利用している飼料会社が共通である疫学関連農場として、宮崎県が当該農場の立入調査を実施しました。
(2) 立入検査時に おいては口蹄疫を疑う臨床症状は認められませんでしたが、農場主からの過去の臨床症状の聞き取りや、疫学関連農場であることを踏まえて 採材を行い、また、別の検査で3月31日に採取、保存していた検体と合わせて、(独)農研機構動物衛生研究所に持ち込 みました。
(3) 本日夕刻、PCR 検査の結果、3月31日採取の1頭で陽性を確認し、口蹄疫の疑似患畜と判断しました(6例目)。
これで見ると、たしかに3/31に採取 した検体から口蹄疫の陽性反応が出たことは事実のようですが、これに対して専門家氏は以下のように答えております。
5.Q.農 水省の発表で出てるよ。3月31日採材のスワブ検体から陽性>6例目。
5.A.事後の話を出すんじゃない。遡及法と同じだ。
そのとおりです。たしかに3/31日採取の検体から陽性反応が出ましたが、それが検査されたのは4/22、 つまり対策本部設置以後です。ですから、3月中に口蹄疫がどっかの牛や豚に感染していたとしても、仮にその時点で検査して陽性反応が出たのなら、公式に口蹄疫発生の日付が4月の上旬になりもするでしょうが、実際に検査されたのが4/22なのだから、県の責 任は問えない、ということです。こうして見ると、ルーピーどもは、じつに細かいところまで念入りにそのまんま東知事と宮崎県に責任をなすりつけるために多大な労力を注ぎ込んでいることがわかります。でもね~、こんなことするのに労力を突っ込むくらいなら、初めからまともに農政の 仕事しといたらどうですか(怒!。
-------------------------------------------------------------------------------------------
他、いくつか専門家氏のつぶやきを以下 に収録しておきます。
Q.対策しようにも情報が上がってこないんですが。10日も。
A.情報はリアルタイムで政府に伝わってる。現場の責任にするん じゃねーよ。
Q.9日には口蹄疫とは判断しなかったらしいよ。別の病気だと判 断したんだと。
A.間違い。獣医は経過観察にしただけ。
A.4/20国の対策本部発足以降は完全に国の責任。対 応、後手後手。というより全く何もしてない。完全な民主党赤松口蹄疫事件だよ。
A.制限区域の無条件全頭処分は、連休明けの対応だよ
い まさら手遅れ 完全に手遅れだよ
発生件数見てみ 日増しに増加している
これに連休で拡散したのが、そろそろ上乗せされてくる
結 果は チーン♪
-------------------------------------------------------------------------------------------
立論①
おしまい
5/18日現在、殺処分対象となる擬似患蓄数は11万頭を越えました。状況は収束するどころか、専門家氏の言うとおり、深刻さの度合を深めています。にも拘わらず、鳩山政権とそれに連なる大マスコミの大半は、最もクリティカルな時期に職場を放棄してバカンスに発った所轄大臣を糾弾することなく、現場で憔悴と絶望に打ちひしがれていた宮崎県と獣医師に責任を擦りつけようとしています。これまで政府もマスメディアも、真実を語らないことはあっても、ウソはつかないものでした。ところが鳩山政権は、やることなすこと、すべてウソ!という一事以外に真実は何ひとつありません。先ほど見たニュースでも、宮崎県が3月に発見を見逃したのが原因と日経、読売と大新聞が書き立てています。さらに赤松大臣は、一切お詫びするべきことはないそうです。
いたるところにウソ・捏造情報がバラ撒かれ、真相を知らぬ人はディス・インフォメーションに撹乱され、真実を知らされずにいます。これを読む方に訴えます。政府は疫病発生以来20日も放置してから、”急遽”対策を打ち出しています。宮崎県はその間も必死に支援を求め続け、その都度裏切られてきました。今、疫病以上に恐ろしいものが起きようとしています。皆さんは、ウソに塗り固められた世界を望みますか?どうか、皆さん、自己の良心に従って生きてください。
(注1)ルーピーズ : ルーピー鳩山に因み、その政策・方針を無理を承知で擁護する工作員、愉快犯的書き込みをする者のこと。あるいはすでに結論の出ている議論を延々と繰返し(ループさせる)、情報操作を目論むところから、ルーピーズと言われるという説がある。
(注2)マニュアルの存在については、他にも『口蹄疫に関する家畜伝染病予防指針(PDF注意)』等がある。またこのマニュアルの中身に関して、マニュアルの中には「10日間経過を見ろとは書かれていない」とか「一番最後に疑え」とは書かれていないとの反論があります。まず私は獣医師ではありませんので、口蹄疫の症状判断について確定的なことを述べることはできません。が、それでも口蹄疫について言われていることから、常識的に症状を判断することは可能です。たとえば、この病気は非常に強い感染性を示すといいます。で、あるなら症状を示す患蓄がたった一頭であれば、まず他の病気を疑ってかかるのが妥当でしょう。その意味で言えば、口蹄疫の症状を「普段の下痢」と誤認するとしても、他の患蓄に症例が認められず、また普段の下痢と大した差異がないのなら、たとえそれを見逃したとしても責は問えません。たとえば「頭が痛い」という症状が出ただけで、いきなり脳卒中を疑うでしょうか?ですから極初期の症例判断だけで口蹄疫を見逃したことの責任を追求するなら、それはほとんど言いがかりをつけているようなものです。
また初動の遅れと言いますが、今回、症状を見つけてから口蹄疫の陽性反応を確認するのに、4/9から4/20の11日前後かかっています。前回、2000年の口蹄疫発生時は症例の発見から口蹄疫と確認するまで13日間かかってます(2000/3/12~2000/3/23)。つまり、今回は前回より症例の発見からその確認まで二日も早いのです。これを脇において初動の遅れを糾弾するのは、不公平というものです。
(注3)豚の口蹄疫における潜伏期間は、他にも2~10日という説もあります。ですから、豚の潜伏期間は必ずしも長いとは言い切れません。ここまで豚の口蹄疫における潜伏期間は、1.10.6日、2.2~10日、3.極端に短い、という三つの説が見られました。これは、豚の品種や季候等の環境条件により、潜伏期間には相当のばらつきがあると考えるのが妥当ではないでしょうか。それに、これ以上に豚の潜伏期間を明確に提示せよと言うのなら、最低限、品種別、生育年別、環境別にサンプリングされたデータの基本統計量を示して言うべきです。そのような統計データがないのなら、既出の説に従って推論を行うべきです。あらためて、豚における潜伏期間が2~10日であるなら、4/20の段階で政府による適切な処置が取られていたなら、豚への感染は高い蓋然性で避けえたものと考えられます。
(注4)5/17になって、やっとこ国道10号を通過する一般車両の消毒も開始されました。・・・遅かりし、由良介・・・
【宮崎・口蹄疫】自民党・江藤衆院議員「赤松大臣!最高責任者でしょ! 何ニヤ ニヤしてんですか!」と激怒 動画、ネット で注目★2
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1273823218/
http://www.unkar.org/read/tsushima.2ch.net/newsplus/1273823218
ID:1Ab3I3b+0 氏の発言より